「美容業の開業事情」(こくきん創業支援センター福岡)に見る
サロンの開業の実態。
今回は設備投資や立地条件などについて、見てみることにします。
(なお本内容のご紹介は、事前に同センターにご承諾いただいております)
開業の立地に関しては、
<元の勤務先に近い>という理由がもっとも多く38%、
逆に<周辺に競合店がない>からというのは3%しかいません。
これも、他のサービス業と比べると特徴的です。
つまり、一般的な立地条件だけではなく、
もともとの勤務先での指名客を、
円滑に、かつ円満に
引き継ぐことができるかが、スタートダッシュの成功のカギと言えそうです。
一方で、開業費用の平均は978万。
そのうち設備資金として内装(423万円)、什器備品(157万円)など
852万円がかかっています。
その資金の調達は、金融機関からの借り入れが6割、
自己資金と身内の援助で各2割ずつ。
実際には、開業費用が予定より多くかかることや、
金融機関からの借り入れが希望通りいかなかった場合も想定し
余裕をもって自己資金をしっかり確保しておくこと、
そして事前の計画が重要です。
なお理美容業の開業にあたって
福岡県では、正社員の雇い入れなどを条件に、開業6カ月以内の申請で
として、創業経費の3分の1などの助成金が受けられます。
上限や適用要件がありますので、
開業の際には確認・検討ください。
次回は、開業時の<悩み>について考えます。